東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社
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■3月11日 本日の見出し
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上海株の堅調推移を支えとして買戻しが入る。
世界経済の先行き懸念から上値は限定的。
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■本日の相場概況
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『国内』
11日の東京株式市場で日経平均株価は
前週末比99円53銭高の2万1,125円09銭と反発。
一時は下げに転じ2万1,000円を割り込む場面も見られましたが
為替が1ドル=111円付近を維持していることや上海株の上昇を支えに
前週末の下落に対する買戻しが入り、プラスに切り返しております。
ただ買い一巡後は、今夜に米小売売上高の発表を控えることや
ブレグジット(英国の欧州連合離脱)を巡る不透明感もあり、
上値を追いきれずに小動きとなりました。
英議会は12日に、メイ首相が示す
欧州連合(EU)離脱修正案に関する採決を行う予定。
議会は、離脱修正案が否決されれば、
29日に予定されているブレグジットの期日延期を
EUに要請するよう首相に迫る見通しで、
一部では、そうなれば2016年の国民投票で決めた
EU離脱方針が覆される事態になっても
おかしくないとの見方が出ています。
国内では、法人企業統計で
資本金10億円以上の大企業(金融・保険業除く)は、
2018年10~12月期に増収減益へと転じており、
増収増益が景気後退へのサインだとして
企業業績の先行きへ警戒感も浮上。
景気拡大が続く中で膨らませてきた
人や設備投資に過熱感が出て採算が悪化し始めているとの
懸念も相場の重しとなりました。
日経平均株価がプラス圏で推移したことで
投資家心理が改善し、日経ジャスダック平均株価、
東証マザーズ指数も反発で終了しています。
『海外』
11日午前の中国・上海株式相場で上海総合指数は反発。
米MSCIによる人民元建て
A株の新興国指数への組み入れ比率の拡大発表などを背景とした
資金流入期待が根強く、幅広い銘柄に買いが入っています。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場では、1ドル=111円11~12銭と円安に傾倒。
日経平均株価が上げに転じたことから、歩調を合わせての円売りが出ております。
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■明日の日本株見通し
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上海株の堅調推移などを支えに日本株全体に買戻しが波及しましたが、
本日の上昇は前週末の大幅下落の反発に過ぎず
相場が上昇基調に転じたとは言いきれません。
今夜発表の1月の米小売売上高で
米国の消費の先行きが懸念されれば、株売りが再開する可能性も。
少し前まで買戻しが盛んだった半導体関連株にも売りが優勢となっており、
しばらくは内需、ディフェンシブ関連や
一部の材料株を中心とした物色となるとして明日の相場を見ていきます。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:25,450.24ドル (-22.99)
・ナスダック:7,408.142 (-13.322)
・S&P500:2,743.07 (-5.86)
・為替 ドル円:111.12-111.13円 (+0.14)
『国内』
・日経平均株価:21,125.09円 (+99.53円)
・TOPIX:1,581.44(+9.00)
・日経ジャスダック平均株価:3,402.54円 (+0.46円)
・東証マザーズ指数:910.98 (+10.87)
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■明日のイベント
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『国内』
1-3月期法人企業景気予測調査(8:50)
5年国債入札
『海外』
米2月消費者物価指数(21:30)
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■株式2.0参加者様へワンポイント!
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アナリストの江口です。
前週末の大幅下落に対する買戻しが入る展開となりましたが、
マクロ環境を見ると楽観しきれない状況です。
しかし、大型株や景気敏感株が買いに入りにくい中で
一部の銘柄に資金が集中する可能性も。
短期目線での場中に行う銘柄配信を増やし
前週末のロスカット分を早めに取り戻し、
利益を積み上げていただくために頑張って参ります。
お忙しくて銘柄配信に後から気づいた場合など
買うべきか迷われた際はお気軽にご相談ください。
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