東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社
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■3月8日 本日の見出し
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中国の低調な2月貿易統計を受け景気減速懸念強まる。
現物指数がSQ値を下回って推移したことも重荷。
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■本日の相場概況
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『国内』
8日の東京株式市場で日経平均株価は
前日比430円45銭安の2万1,035円56銭と大幅続落。
欧州中央銀行(ECB)が経済見通しを引き下げ
利上げの先延ばしを表明したほか、
中国の2月の貿易統計で輸出額(米ドル建て)が
前年同月と比べて大幅に減少したことから
世界景気の減速懸念が広がっています。
海外投資家の株価指数先物売りに加え、
3月期決算期末を控えた国内機関投資家の売りがかさみ
心理的な節目である2万1,000円付近まで下げ幅を拡大。
為替の円高が進行したことも
輸出関連銘柄の売り圧力となっております。
株式市場が推計する日経平均先物3月限の
SQ(特別清算指数)値は2万1,348円40銭となりましたが、
現物指数がこれを下回って推移したことも
上値の重さに拍車をかけました。
今晩の米雇用統計が予想を下回ると
米国株がさらに売られる可能性があるとして
警戒感が強まっています。
個人投資家の物色意欲が後退したほか
SOX指数の下落を受け半導体関連に売りが広がり、
日経ジャスダック平均株価、東証マザーズ指数も続落。
『海外』
8日午前の中国・上海株式相場で上海総合指数は続落。
8日発表の2月の中国の貿易統計で輸出入がともに予想以上に落ち込み、
中国景気の減速が改めて意識されています。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場では、1ドル=111円24銭近辺と円高に傾倒。
日経平均株価が大幅下落したことで、歩調を合わせた円買いが入っています。
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■来週の日本株見通し
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今夜には米雇用統計の発表を控えており、
市場予想を下回った場合は
月曜にもう一段の相場下落も想定されます。
ただ日本株は本日の下げ幅が大きいことから
市場予想の範囲内に収まるだけでも
相場が反発する期待ができるため、
今夜の米雇用統計と米国株の動向は注視したいです。
最近は低調な経済指標が続いているため
一時的な要因のせいかどうかを
見極めないことには相場は上向きにくいでしょう。
13日の国内1月機械受注、
14日の中国2月鉱工業生産などの
内容を見極めながらの慎重な取引となりそうです。
また、金曜日には黒田日銀総裁会見を控えるため
政策への期待が支えになるとして来週の相場を見ていきます。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:25,473.23ドル (-200.23)
・ナスダック:7,421.464 (-84.456)
・S&P500:2,748.93 (-22.52)
・為替 ドル円:111.03-111.04円 (-0.75)
『国内』
・日経平均株価:21,025.56円 (-430.45円)
・TOPIX:1,572.44(-29.22)
・日経ジャスダック平均株価:3,402.08円 (-49.43円)
・東証マザーズ指数:900.11 (-28.65)
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■月曜日のイベント
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『国内』
2月マネーストック(8:50)
2月工作機械受注(15:00)
『海外』
米1月小売売上高(21:30)
米12月企業在庫・売上高(23:00)
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■株式2.0参加者様へワンポイント!
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アナリストの江口です。
本日は軟調な相場展開となりました。
日々変わる相場見通しを
もう少しわかりやすくお伝えできるように
頑張っていければと思います。
信用売りが可能な方は
それに合わせて売買のポジションを調整すると
勝率が変わってくると見ています。
サービス改善に努めて参りますので
今後ともよろしくお願いいたします。
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