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11月9日(火)米株価指数先物の軟調推移や為替の円高進行が重荷。

 

東京市場大引け

買い先行も上値での売りが重く、マイナス圏に沈んで終了。
株価指数先物軟調推移や為替の円高進行が嫌気される。

■本日の日本株概況

 『国内』
 
本日の東京株式市場で日経平均株価
前日比221円59銭安の2万9,265円52銭と続落。

前日の米国株高を好感した買いが先行したほか、
指数寄与度の高いソフトバンクグループに
自社株買いの発表を好感した買いが入ったこともあって
朝方は上げ幅を200円超に広げる場面も見られました。

ただ、時間外取引で米国株価指数先物が弱含んだため
上値では利益を確定する売りが波及。

昼休み中に外国為替市場で
ドル安・円高が進行したことも重しとなって、
後場にかけて下げ幅を拡大する展開に。

日経平均株価が伸び悩む推移を見せたことで、
新興市場でもリスクオンムードが後退し、
日経ジャスダック平均株価、
東証マザーズ指数も続落して終了しています。

『海外』

9日午前の中国・上海株式相場で、上海総合指数は小幅に反落。

朝方は海外株式相場の好調を背景として買いが先行したものの、
中国国内の石炭価格の下落などを受けて、
資源・素材株に売りが出たことが重荷となり、
下げに転じて終了しています。

『為替』

9日14時時点の東京外国為替市場で
円相場は1ドル=112円82~83銭近辺と円高に傾倒。

日本時間9日の取引で米長期金利の上昇が一服したことで、
円買いが優勢となっています。

■明日の相場見通し

Kanonです。本日もお疲れさまでした。

本日は買い先行も伸び悩む推移となりました。

為替が円高方向に動いたことや、
8日に「経営危機に陥っている中国不動産大手である
中国恒大集団の子会社が、米ドル建て社債の利払いを
期日の6日までに実施しなかった」と伝わっていたことなどが
売り材料になったと報じられています。

また、自民、公明両党の幹事長の経済対策を巡る協議で
「柱となる給付金について18歳以下に
10万円相当を支給すると合意した」と昼過ぎに報道各社が伝えたことで、

観測があった一律10万円の給付金に比べると、
やや後退した内容と受け止められたため
政策期待の後退で売られたという見方も出ています。

ただ、どの説明も整合性には欠ける印象で、
実際は日経平均株価が3万円に近付いた場面での
上値の重さを意識したテクニカル的な売りが出たことや、

本日に米10月生産者物価指数、明日に米10月消費者物価指数
複数のインフレ指標の発表を控えていることから、
様子見ムードが強まりやすかったことが要因だと考えるのが自然でしょう。

10月分のインフレ指標は、人手不足や、
米国の港湾混雑が深刻となった時期と重なるため
インフレの加速を示唆する
市場にとってややネガティブな数字が出る可能性がありますが、
足元ではこうした要因のいくつかに改善の兆しが見られています。

過去の数字である経済指標の発表をきっかけに、
投資家心理がネガティブに傾いたタイミングはチャンスになると捉え、
先々を見通しながらの投資を行っていきたいです。

■明日の予定

『国内』

10月マネーストック(8:50)
10月工作機械受注(15:00)
    
『海外』

中国10月消費者物価指数(10:30)
中国10月生産者物価指数(10:30)
米10月消費者物価指数(22:30)
米10月財政収支(11/11 4:00)

■主要指数

『海外』

・NYダウ:36,432.22(+104.27)

・ナスダック:15,982.357(+10.769)

・S&P500:4,701.70(+4.17)

・為替:112.81-112.82(-0.75)

『国内』

日経平均株価:29,285.46(-221.59)

TOPIX:2,018.77(-16.20)

・日経ジャスダック平均株価:2,018.77(-10.06円)
 
東証マザーズ指数:2,018.77(-12.76)