11月8日(月)日経平均株価は3万円を前に売りが波及。
■東京市場大引け
日経平均株価は3万円を前に売りが波及。
経済正常化の恩恵を受ける銘柄には買いも。
■本日の日本株概況
『国内』
本日の東京株式市場で日経平均株価は
前日比104円52銭安の2万9,507円05銭と続落。
前週末の米国株高を受けて買いが先行したものの、
心理的な節目である3万円を前に戻り待ちの売りが波及。
決算内容が物足りないと受け止められた銘柄に
売りが波及したことも重荷となりました。
一方、国内で一部の入国制限の緩和が始まったほか、
米国ではファイザーが開発を進める
新型コロナの経口治療薬で高い有効性が確認された伝わり、
経済正常化の恩恵を受ける銘柄には買いが優勢に。
新興市場でも利益を確定する売りが優勢となり、
日経ジャスダック平均株価、
東証マザーズ指数も下落して終了しています。
『海外』
8日午前の中国・上海株式相場で、上海総合指数は反発。
7日に発表された10月の中国貿易統計が堅調な結果となり、
投資家心理の支えとなっています。
『為替』
8日14時時点の東京外国為替市場で
円相場は1ドル=113円58~59銭近辺と円高に傾倒。
前週末の米国株市場で長期金利が下落したため、
日米金利差の縮小を見込んだ円買いが優勢となりました。
■明日の相場見通し
Kanonです。本日もお疲れさまでした。
本日の日本株市場は伸び悩む展開となりました。
良好な企業決算の発表が続いているものの、
原材料高が先行きの懸念材料となっている模様。
ただ、各国が産油国に対して増産圧力をかけていることや、
米国の輸入量のピークが例年クリスマス商戦を控えた10月頃で、
今後徐々に供給網の混乱が収束すると見られること、
10月の米雇用統計が、様子を見て就職を見送っていた人の
労働市場への戻りを示唆する内容であったこと、
FRBがテーパリングに踏み切り、
過度の金余り状態は解消に向かうと見られることなど、
原材料高の解消につながると見られる好材料も出てきており、
徐々に悪材料に出尽くし感が出てくる期待ができます。
また、岸田政権による経済対策や、
新型コロナの落ち着きによるリベンジ消費などを要因としての
国内景気の回復にも期待ができますから、
引き続き、下値での買いを狙っていきたいです。
■明日の予定
『国内』
10月景気ウォッチャー調査(14:00)
30年国債入札
『海外』
独11月ZEW景況感指数
米10月生産者物価指数(22:30)
米10年国債入札
■主要指数
『海外』
・NYダウ:36,327.95(+203.72)
・ナスダック:15,971.588(+31.280)
・S&P500:4,697.53(+17.47)
・為替:113.58-113.60(-0.18)
『国内』
・日経平均株価:29,507.05(-104.52)
・TOPIX:2,035.22(-6.20)
・日経ジャスダック平均株価:3,993.27(-10.41円)
・東証マザーズ指数:1,124.77(-27.55)