東京市場寄付き『市況』by日本投資機構株式会社
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■3月1日 本日の見出し
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為替の円安が下支えとなり小じっかりとした展開に。
米朝が合意に至らなかった影響は限定的か。
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■本日の日本株見通し
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前日の米朝首脳会談で
北朝鮮の非核化合意に至らなかったことが
相場の重荷となると見ていた方も多いですが
既に前日の引け前に織り込んだと分析。
米国の良好な経済指標を受けて
為替が約2か月ぶりの円安水準となったことを支えとし
日経平均先物は現物指数より上昇しています。
本日は週末となることに加え
指標発表も多いため持ち高を大きく傾けにくいものの
米中貿易協議や世界経済に対して悲観的なムードは後退しており、
日経平均株価は2万1,500円付近での
小じっかりとした展開が想定されるとして
本日の相場を見ていきます。
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■前日の海外概況
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『NYダウ工業30種平均』
28日の米株式市場でダウ工業株30種平均は
前日69ドル23セント安の2万5,915ドル93セントと続落。
米中交渉の進展期待から週初めまで上昇が続いた反動で
利益確定売りが優勢となる展開が続いております。
米朝首脳会談で北朝鮮の非核化合意の至らなかったことも
地政学リスクへの警戒感を高め上値を抑えました。
薬価引き下げや医療制度改革の不透明感から、
医療保険株への売りが続いたことも相場の重荷に。
一方で、米経済指標が市場予想を上回ったことが好感され、
プラスで推移する場面も見られました。
28日に発表された2018年10~12月期の国内総生産(GDP)は
前期比年率2.6%増となり、減速はしたものの市場予想を上回りました。
米シカゴ購買部協会が発表した2月の景気指数(PMI)も
予想以上に上げ、1年2カ月ぶりの高水準となっています。
米中通商協議に関しては
米トランプ大統領が28日にも、
「中国に関しては、われわれは非常に順調に
特別なことを成し遂げようとしている」としながらも、
「私はいつでも合意に背を向ける用意がある。
それを恐れたことはなく、
中国に関してもうまく行かなければそうするだろう」と発言。
3月半ばに開催が検討されている米中首脳会談に向けた
期待感も根強いと見ています。
利益確定売りが優勢となったことで
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数も続落しています。
『為替』
28日のニューヨーク外国為替市場で円相場は
1ドル=111円35銭~45銭と円安に傾倒。
昨年10~12月期の米実質国内総生産(GDP)が市場予想を上回ったことで
日米金利差の拡大を見込んだ円売りが優勢となり、
ほぼ2カ月ぶりの円安水準をつける展開となりました。
28日のシカゴ日経平均先物3月物は、前比比70円安の2万1,490円と反落。
米朝首脳会談が北朝鮮の非核化で合意できなかったことが重荷となりましたが
為替の円安が支えとなり、28日の大取終値より100円上昇しています。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:25,916.00ドル (-69.16)
・ナスダック:7,532.532 (-21.977)
・S&P500:2,784.49 (-7.89)
・為替 ドル円:111.38-111.39円 (+0.63)
『国内』
・日経平均株価:21,385.16円 (-171.35円)
・TOPIX:1,607.66(-12.76)
・日経ジャスダック平均株価:3,468.33円 (-8.51円)
・東証マザーズ指数:918.18 (-21.23)
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■本日のイベント
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『国内』
1月有効求人倍率(8:30)
1月完全失業率(8:30)
2月都区部消費者物価指数(8:30)
10-12月期法人企業統計(8:50)
2月新車販売台数(14:00)
2月軽自動車新車販売台数(14:00)
『海外』
米中貿易協議期限
米債務上限の適用停止期限
米1月個人所得(22:30)
米1月個人支出(22:30)
米12月個人所得(22:30)
米12月個人支出(22:30)
米2月ISM製造業景気指数(3/2 0:00)
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■株式2.0参加者様へワンポイント!
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おはようございます、アナリストの石塚です。
月が替わりましたね!
現状で見る限りは相場の変動に注意すべきは
米中首脳会談の開催が計画され、
3月20日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定される
今月中頃だと見ています。
前日の米経済指標も好調となったことから
もうしばらくは下支えの強さが続くでしょう。
それでは今月も頑張っていきましょう!
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