東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社
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■2月27日 本日の見出し
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特段の売り材料も見当たらずに底堅い展開に。
2万1,500円台半ばでは戻り待ちの売りに押され一進一退。
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■本日の相場概況
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『国内』
27日の東京株式市場で日経平均株価は
前日比107円12銭高の2万1,556円51銭と反発。
米連邦準備理事会(FRB)の利上げ見送り観測などを背景に
株価指数先物が上昇し、現物株にも買いが波及しています。
特段の売り材料もないことから
出遅れ感のある内需株などに買いが入る展開となりました。
また、英国のメイ首相は26日の議会演説で、
これまでは「問題の先延ばしにすぎない」として否定してきた
「3月末のEU離脱時期の延期」を今後の選択肢に加える方針を表明。
英国の欧州連合(EU)からの
「合意なき離脱」が避けられるとの見方が浮上したことで、
欧州関連株の一角にも上昇が見られました。
中国・上海株式相場が堅調に推移したことも
日経平均株価の支えになっています。
ただ、米中通商協議が進展するとの期待による
景気敏感株の買戻しには一巡感が出てきている状況。
3月の決算期末を控えた国内金融機関が
戻り待ちの売りを出しているとの見方もあり、
2万1,500円台半ばでは一進一退の展開となりました。
値動きの軽い個別銘柄に個人投資家の資金が向かい
日経ジャスダック平均株価は反発、東証マザーズ指数は続伸しています。
『海外』
27日午前の中国・上海株式相場で上海総合指数は反発。
今週に入り売買代金が増加しており、
投資家の株式投資意欲が戻っているとの受け止めから
相場の先高感が高まっています。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場では、1ドル=110円59~60銭近辺と小動き。
前日の米長期金利低下を受けて
日米金利差縮小を意識した円買いが先行しましたが、
日経平均株価が底堅い推移を見せたことから円の上値は限定的です。
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■明日の日本株見通し
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為替動向には注視したいものの
相場が大きく崩れるような悪材料は見当たらないため
底堅い展開が続いていきそうです。
明日は、国内の1月鉱工業生産や
中国2月製造業PMI、米10-12月期GDP速報値などの
各国経済指標の発表を控えています。
既にある程度の悪化は織り込み済みと見ており、
市場予想より良い内容となれば
相場が一段上を目指す可能性にも期待できるとして
明日の相場を見ていきます。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:26,057.98ドル (-33.97)
・ナスダック:7,549.298 (-5.162)
・S&P500:2,793.90 (-2.21)
・為替 ドル円:110.54-110.55円 (-0.28)
『国内』
・日経平均株価:21,556.51円 (+107.12円)
・TOPIX:1,620.42(+3.22)
・日経ジャスダック平均株価:3,476.84円 (+21.26円)
・東証マザーズ指数:939.41 (+6.80)
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■明日のイベント
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『国内』
1月商業動態統計(8:50)
1月鉱工業生産(8:50)
1月住宅着工統計(14:00)
2年国債入札
『海外』
中国2月製造業PMI(10:00)
米10-12月期GDP速報値(22:30)
米2月シカゴ購買部協会指数(23:45)
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■株式2.0参加者様へワンポイント!
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アナリストの江口です。
景気敏感株の買戻しが一巡し、
内需関連に資金が向いてきています。
現在、機械や電機といった
輸出関連株を保有されていて含み益となっている場合は
一旦利益を確定してもいい場面でしょう。
ご自身で保有されている銘柄の相談にも乗っていますので
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