東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社
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■2月25日 本日の見出し
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トランプ米大統領が対中関税引き上げ延期を表明。
上海株高も安心材料となり、堅調な展開に。
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■本日の相場概況
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『国内』
25日の東京株式市場で日経平均株価は
前日比102円72銭高の2万1,528円23銭と反発。
トランプ大統領は日本時間25日朝にツイッターで、
米中の貿易交渉について
「構造問題などで十分な進展があった」とし、
3月初めに予定していた中国製品の関税引き上げを
延長すると表明しております。
これを好感して、
米株価指数先物や中国・上海株式相場が上昇し
日本市場でも電気機器などの輸出関連株を中心に
買いが優勢となりました。
ただ、最近の相場は米中協議の進展を
織り込みつつ上昇を見せていたことから
上値を追う勢いには乏しく、
利益確定売りが重荷となっています。
また、米中貿易摩擦への懸念が後退したことで
日米物品貿易協定(TAG)交渉に注目が移り
自動車の輸入制限など日本にとって不利な内容が
示される可能性が懸念されている面も。
休み中に外国為替市場で円相場が
1ドル=110円台半ばまで強含んだことで
円高進行への警戒感も意識されています。
米中貿易交渉の進展を好感した個人投資家の買いが入り、
日経ジャスダック平均株価、東証マザーズ指数は続伸で終了。
『海外』
22日午前の中国・上海株式相場で上海総合指数は大幅続伸。
トランプ米大統領が中国に対する関税引き上げの延期と
貿易協議の延長を表明したことで
貿易摩擦が緩和するとの期待から買いが入っています。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場では、
1ドル=110円67~68銭近辺と円高に傾倒。
貿易摩擦が緩和するとの期待から円売りが先行しましたが、
交渉の先行きへの不透明感も根強く、
次第に目先の利益を確定するための円買いが優勢となっています。
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■来週の日本株見通し
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米中貿易摩擦への懸念感が後退したことで
しばらくは下支えの強い展開に期待ができそうです。
ただ、日米物品貿易協定(TAG)交渉や円高進行など
日本株個別の懸念材料に注目が移り
日経平均株価や大型株は
上値を追いにくい可能性も想定されます。
とはいえ投資家心理が落ち着きを取り戻したことで
今年予定される改元や消費増税などを材料視して
個別銘柄を物色する動きは続くとして
明日の相場を見ていきます。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:26,031.81ドル (+181.18)
・ナスダック:7,527.545 (+67.837)
・S&P500:2,792.67 (+17.79)
・為替 ドル円:110.75-110.76円 (+0.01)
『国内』
・日経平均株価:21,528.23円 (+102.72円)
・TOPIX:1,620.87(+11.35)
・日経ジャスダック平均株価:3,465.55円 (+15.82円)
・東証マザーズ指数:932.04 (+15.28)
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■明日のイベント
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『海外』
米12月FHFA住宅価格指数(23:00)
米12月S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(23:00)
米2月消費者信頼感指数(2/27 0:00)
パウエルFRB議長が上院で議会証言
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■株式2.0参加者様へワンポイント!
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アナリストの江口です。
引き続き下支えの強い相場展開に期待はできそうですが、
円高進行や世界経済への懸念は根強いため
全体としては上値を追いにくい展開が想定されます。
こういった相場の中では
個別銘柄を売買し短期で利益を確定していくことが
益々大事になってくると見ているため
毎日5分でも10分でもお時間をつくって
銘柄の売買注文や状況確認をしていただければと思います。
銘柄や売買タイミングについてご不明点があれば
簡単にお答えしますので、お気軽にご連絡ください。
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