東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社
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■2月26日 本日の見出し
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前日の米株高や円安傾倒を好感して買い先行も、
米株価指数先物につられ、徐々に利確売りが優勢に。
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■本日の相場概況
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『国内』
26日の東京株式市場で日経平均株価は
前日比78円84銭安の2万1,449円39銭と反落。
前日の米国株が上昇したことや、
為替が1ドル=111円台まで円安に振れたことを好感し
寄り付きでは買いが先行し、小幅続伸で始まりました。
ただ高値警戒感が強まっていたため
円安一服や米株価指数先物の下落をきっかけに
徐々に利益確定売りが優勢に。
2月期決算企業の権利落ち日であったことも
日経平均株価を20円ほど押し下げる要因となりました。
また、昼休み時間帯に海外メディアが相次いで
「インド空軍がパキスタンを空爆した」と報じたことで
世界的な政情不安から下げ幅を広げる展開に。
とはいえ米国株に比べて日本株の戻りには出遅れ感もあることから
2万1,400円に近づいた場面では押し目を拾う動きも見られました。
日経平均株価がマイナスに転換したことで
利益確定売りが波及し日経ジャスダック平均株価は反落。
一方、新薬への期待から【4563】アンジェスに
買いが集まったのをきっかけにバイオ関連株が上昇を続け
東証マザーズ指数は続伸しています。
『海外』
26日午前の中国・上海株式相場で上海総合指数は続伸。
中国政府による政策期待から
鉄鋼などインフラ関連に買いが入っています。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場では、1ドル=110円80~81銭近辺と小動き。
米中の貿易協議が合意に向かっているとの期待から円売りが先行しましたが、
26日にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の
上院での議会証言などを控えていることもあり円安進行は一服しています。
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■明日の日本株見通し
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米中通商協議が合意に至るとの期待から
直近の相場は上昇基調となっていましたが、
実際の結果を見極めたいとのムードが漂い始めています。
週内はパウエルFRB議長による議会証言や
米10-12月期GDP速報値の発表など重要日程が多いことも
様子見姿勢を強める要因となりそうです。
ただ、FRBのハト派的な姿勢が好感されている上、
米中貿易交渉が解決に向かうことで世界経済が回復するとの期待は根強く、
下げ幅は限定されやすいとして明日の相場を見ていきます。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:26,091.95ドル (+60.14)
・ナスダック:7,554.460 (+26.915)
・S&P500:2,796.11 (+3.44)
・為替 ドル円:110.79-110.80円 (+0.17)
『国内』
・日経平均株価:21,449.39円 (-78.84円)
・TOPIX:1,617.20(-3.67)
・日経ジャスダック平均株価:3,455.58円 (-9.97円)
・東証マザーズ指数:932.61 (+0.57)
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■明日のイベント
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『海外』
米朝首脳会談(~2/28 ベトナム・ハノイ)
米1月NAR仮契約住宅販売指数(2/28 0:00)
米12月製造業受注(2/28 0:00)
パウエルFRB議長が下院で議会証言
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■アナリストよりワンポイント!
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アナリストの江口です。
週後半にかけては重要イベントが控えるため
相場の調整には警戒が必要です。
ただ現時点では
大きく下落するような局面ではないと見ているため
下げた場面では銘柄の買い増しも視野に
ご検討いただければと思います。
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