3月22日(月)日銀のETF買い方針変更を材料に主力株に売り先行。
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■3月22日 本日の見出し
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日銀のETF買い方針変更を材料に主力株に売り先行。
米ナスダック指数の上昇を受け、個別物色は続くか。
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■本日の日本株概況
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前週末の日本株市場では、
日銀の金融政策決定会合の結果を受けて、
日経平均株価は下落、TOPIXは上昇する展開となりました。
大引け後には日経平均先物の下落と
TOPIX先物の上昇がさらに加速する場面も見られています。
日銀がETF買いを始めるまでは、TOPIXと日経平均株価の
パフォーマンスに大きく差がなかった点を考えると
今後、両指数が鞘寄せる動きをする可能性が高いため、
しばらくは、両指数の動きを見た上で、
相場の強気、弱気を考えて動いていくべきでしょう。
また、先週末の米国株市場では
「補完的レバレッジ比率(SLR)」と呼ばれる銀行に対する規制の
緩和措置を予定通り3月末で終了すると伝わり、
金融株を中心として売りが波及していますが、
こちらについてはパウエルFRB議長が
先日行われたFOMC後の講演で「SLRについては
近日中に発表する」としていたことからも、
可能性として想定できた話です。
市場は、延長を期待する方向にやや傾いていたため
売り材料となりましたが、
中長期的に材料視されるようなものではないでしょう。
ナスダック指数が上昇していることからも
投資家心理が悲観に傾いているわけではないと判断できます。
本日は、日経平均株価で見ると軟調な展開となりそうですが、
こうした環境であることを踏まえて、
見た目上の下げに惑わされずに取り組んでいきたいです。
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■前日の海外概況
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『NYダウ平均』
19日の米株式市場でNYダウ平均は、
前日比234ド330セント安の3万2,627ドル97セントと続落。
新型コロナウイルスの蔓延に対応して導入した、
銀行の資本規制の緩和を延長しないと発表。
銀行株を中心に売り優勢の展開となりました。
ただ、ハイテクなどグロース株には
押し目買いが見られ、ナスダック総合指数は
反発して終了しています。
『為替』
19日のNY外国為替市場で円相場は
1ドル=108円80~90銭と円高に傾倒。
米株式市場でダウ平均が下落したことを受けて
低リスク通貨とされる円には買いが優勢となりました。
『日経平均先物』
19日のシカゴ日経平均先物3月物は
前日比385円安の2万9,350円と続落。
米FRBがSLRの延長をしなかったことで、
ダウ平均とともに売られて終了しています。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:32,627.97(-234.33)
・ナスダック:13,215.235(+99.067)
・S&P500:3,913.10(-2.36)
・為替 ドル円:108.90-108.91(+0.16)
『国内』
・日経平均株価:29,792.05(-424.70)
・TOPIX:2,012.21(+3.70)
・日経ジャスダック平均株価:3,932.24(+6.75円)
・東証マザーズ指数:1,230.04(-19.49)
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■本日の予定
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『海外』
中古住宅販売(23:00)
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■本日の注目銘柄
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・【4388】エーアイ
パナソニックが開発した同居人のような存在の
“弱いロボット”「NICOBO(ニコボ)」に
音声合成エンジンAITalkが採用。
※こちらはアナリスト注目の銘柄で
推奨ではありません。