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日本投資機構株式会社 株式2.0アナリストKanonが解説「アセットアロケーション」とは?

こんにちわ。

日本投資機構株式会社「株式2.0」アナリストの

Kanonです。


先日までの記事は見ていただけましたでしょうか?

もしよろしければこちらから見て頂けると順序よく進んでいけるかと思います。

 


アセットアロケーション

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前回までにプロ投資家とアマ投資家の違い、投資リスクから金融知識からの資産運用まで話を進めてきました。
これらすべてを踏まえた上で、やっとこのお話が出来ることになりました。

アセットアロケーション(資産配分)


アセットアロケーションとは戦略であり、ポートフォリオ内の各おのおのの資産割合を調整して、リスクとリターンのバランスをとることをいいます。

運用アセット(対象)には

 

国内株式や海外株式
国内債券
国債
コモディティ
不動産
現金等価資産(現預金)

 

などがあります。

手法としては下記があります。

 

◆「戦略的アセットアロケーション

中長期にわたる資産配分の基準となる政策アセットミックスを決定する手法。

 

◆「戦術的アセットアロケーション

短期的に一定の投資ルールに基づいて資産比率を都度変更する手法。

 

◆「ダイナミック・アセットアロケーション

資産価格の変化に合わせて、組入比率を都度変化させる手法。


GPIF 年金積立金管理運用独立行政法人のHPには以下のように「基本ポートフォリオの考え方」に関する記載があります。

「基本ポートフォリオの考え方」
年金積立金管理運用独立行政法人は「長期的な観点から安全かつ効率的な運用」を行うため、各資産を組み合わせた資産構成割合を「基本ポートフォリオ」として定めています。

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具体的には、「安全かつ効率的な運用」を行う観点から、以下のとおり複数の資産を組み合わせて運用を行うこととしています。
(1)長期投資としての基本ポートフォリオの策定・管理
長期的な運用においては、短期的な市場の動向により資産構成割合を変更するよりも、基本となる資産構成割合を決めて長期間維持していく方が、効率的で良い結果をもたらすことが知られています。

既述のとおり、厚生労働大臣が定める中期目標において、運用目標の一つとして、「長期的な観点からの資産構成割合(ポートフォリオ)を定め、これに基づき管理を行うこと」が要請されていますが、これは、上記の考え方が具体的に示されたものと言えます。

(2)現行の基本ポートフォリオ
公的年金積立金運用においては、上記の考え方や中期目標に基づき、次表のとおり、基本となる資産構成割合である「基本ポートフォリオ」(同様の意味で「政策アセットミクス」という言葉が用いられることもあります)を定めています。

 

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(3)基本ポートフォリオ策定の経緯

第1期中期目標期間における基本ポートフォリオの策定
平成18年度から21年度までを対象期間とする第1期中期目標では、「年金財政は、実質的な運用利回り(賃金上昇率を上回る運用利回り)が確保される限り基本的には影響を受けないことから、年金財政上の諸前提における実質的な運用利回りを確保するよう、長期的に維持すべき資産構成割合(基本ポートフォリオ)を定め、これに基づき管理を行うこと」とされました。

公的年金制度の年金額については、年金を受け取り始めるときの年金額は、各人の現役時代の賃金をもとに名目賃金上昇率に応じて裁定(再評価)され、受給後は物価上昇率に応じて改定される仕組みとなっているため、長期的には、年金給付費は、名目賃金上昇率に連動して増加することになります。したがって、運用利回りのうち名目賃金上昇率を上回る分(実質的な運用利回り)が年金財政に影響を与えることになり、実質的な運用利回りの実績が財政再計算の前提を上回れば年金財政は見通しより好転し、逆に下回れば悪化するということになります。このため、基本ポートフォリオに基づく年金積立金の管理及び運用を適切に実施することにより、年金財政上の要請である「実質的な運用利回りを長期的に確保」することが可能になるという考え方です。

16年改正に際し、物価上昇率、賃金上昇率、年金積立金の運用利回りの前提については、長期的な観点から、次のとおり設定されました。

第1期中期計画において、年金財政との整合性や長期的な積立金の下方リスクを最小化することに留意にした上で、リスク水準を国内債券による市場運用のリスクと同程度に抑えつつ実質的な運用利回り1.1%(名目運用利回り3.2%)が確保されるよう次表の基本ポートフォリオを策定しました。

 

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第2期中期目標期間における基本ポートフォリオの策定
①平成22年4月~平成25年6月

平成22年度から26年度までを対象期間とする第2期中期目標では、「今後年金制度の抜本的な見直しを予定しているとともに、当法人の運営の在り方について検討を進めていることから、この運用目標は、暫定的なものであることに留意し、安全・効率的かつ確実を旨とした資産構成割合を定め、これに基づき管理を行うこと。その際、市場に急激な影響を与えないこと。」とされました。

この中期目標を踏まえ、第1期中期計画における基本ポートフォリオについて、引き続き安全・効率的かつ確実であることを検証・確認した上で、運用委員会の議を経て、当該基本ポートフォリオを第2期中期計画における基本ポートフォリオとして策定しました。

②平成25年6月~平成26年10月

平成24年10月、会計検査院の報告書の所見において、「暫定ポートフォリオが安全、効率的かつ確実かなどについて、中期目標期間中に定期的に検証することを検討する」こと等と指摘され、また、これを受け、厚生労働省より、「基本ポートフォリオについて定期的に検証を行い、必要に応じ見直すよう」要請があったことから、運用委員会で審議を行い、検証を行った結果、基本ポートフォリオの変更が必要との結論を得ました。変更後の基本ポートフォリオは以下のとおりです(変更日:平成25年6月7日)。

 

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平成26年10月~

平成26年10月31日、第2期中期目標が変更され、「年金積立金の運用は、厚生年金保険法第2条の4第1項及び国民年金法第4条の3第1項に規定する財政の現況及び見通しを踏まえ、保険給付に必要な流動性を確保しつつ、長期的に積立金の実質的な運用利回り(積立金の運用利回りから名目賃金上昇率を差し引いたものをいう。)1.7%を最低限のリスクで確保することを目標とし、この運用利回りを確保するよう、積立金の管理及び運用における長期的な観点からの資産構成割合(基本ポートフォリオ)を定め、これに基づき管理を行うこと。」とされました。

名目賃金上昇率から下振れリスクが全額国内債券運用の場合を超えないこと、株式等は想定よりも下振れ確率が大きい場合があることも十分に考慮し、予定された積立金額を下回る可能性の大きさを適切に評価するとともに、リスクシナリオ等による検証について、より踏み込んだ複数のシナリオで実施した上で、実質的な運用利回り1.7%が確保されるよう次表の基本ポートフォリオに変更しました(変更日:平成26年10月31日)。また、基本ポートフォリオについては、マクロ経済や市場等の動向を注視しつつ、今回設定した長期的な前提に変化がないか、年金財政も踏まえて定期的に検証を行い、必要に応じて見直しを検討します。

 

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(注)運用体制の整備に伴い管理・運用されるオルタナティブ資産(インフラストラクチャープライベートエクイティ、不動産その他運用委員会の議を経て決定するもの)は、リスク・リターン特性に応じて国内債券、国内株式、外国債券及び外国株式に区分し、資産全体の5%を上限とします。また、経済環境や市場環境の変化が激しい昨今の傾向を踏まえ、基本ポートフォリオの乖離許容幅の中で市場環境の適切な見通しを踏まえ、機動的な運用ができるものとしています。ただし、その際の見通しは、決して投機的なものであってはならず、確度が高いものとします。

資金運用は経済環境などに左右されますので、今後とも、短期的な収益状況の変動は避けられませんが、当法人は、貴重な年金積立金をお預かりする受託者としての責任を果たすべく、長期的な観点に立った分散投資を基本とし、適切なリスク管理を行いながら、年金積立金の安全かつ効率的な運用に全力を尽くすこととしています。

引用元:年金積立金管理運用独立行政法人

 

 

 

上記を読むと難しく感じてしまいますが、実はそんなに難しい問題ではありません。

 

簡単にいえば

ひとつの金融商品に投資を偏らせるのではなく、複数の金融商品に資金を分散させましょう。という事です。

 

株式投資の中だけでも分散投資があります。

 

【****】****株式会社を1,000株所有
【****】********株式会社を500株所有

 

といったイメージだけではなくもっと大きなくくりで分散投資をすることで、潜在的なリスクを回避する動きの強化につながります。

 

たとえばアメリカのダウ平均が下落しても、ユーロ平均があがれば相殺されます。

国内株式や債券への投資比率が多くなるのは世界的にも共通です。

しかし円でお給料をもらっていらっしゃるのであれば、資産運用においては、グローバルな資産(外国株・外国債券など)を多めに取り入れることで、リスク分散として大きく意味を持つようになってきます。


自信の主観ではなく、世界の市場規模(マクロ)という客観的観点でポートフォリオを見つめなおすと、バランスがよくなるかもしれないですね。

 

しかし、自信でポートフォリオを組むのは大変です。

 

こういった方には運用を完全に任せてしまうバランス型のファンドを検討するのも良いかもしれません。

 

運用コストが割高になってしまう場合もあることからデメリットも当然ありますが、自信の手間を省くといった点ではある程度のデメリットは相殺されるポイントかもしれないです。最近ではそういったデメリットも解消できるようなバランス型ファンドも増えてきていますので検討してもいいかもしれません。


アセットアロケーションは資産運用を行っていく上で非常に重要なポイントです。
資産が増えれば増えるほどリスクを軽減する必要があります。

 

そしてバランスを株式投資に重きをおいて運用する方も多く、そういった投資家の方が弊社には多く登録頂いており、日々、お電話、メール、LINEなどで問い合わせいただき、投資における知識享受やアドバイスをさせていただいています。

 

独学では限界があるかもしれません。

 

本を読んでも何が書いてあるのかわからない方もたくさんいらっしゃいます。

 

わからないことは恥ずかしい事ではありません。

 

わからないことを誰にも聞かずに知ったかぶっていることの方がはずかしいことです。

 

投資の世界には「卵は1つのカゴに盛るな」という言葉があります。


読んで字のごとくですが、卵を一つのカゴに盛ると、そのカゴを落とした場合には、全部の卵が割れてしまうかもしれない。
しかし複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、そのうちの一つのカゴを落としカゴの卵が割れて駄目になっても、他のカゴの卵は影響を受けずにすむということです。

これはアセットアロケーションを含めた分散投資を意識しましょうね!という事を伝えた格言です。

 

今回の話で分からない事や質問などありましたらお気軽に問い合わせくださいませ。

次回は「ファンダメンタル分析テクニカル分析」について書いていきます。

お楽しみに!

 

日本投資機構株式会社

【株式2.0】

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