東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社
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■2月21日 本日の見出し
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米中貿易交渉の進展期待から底堅い展開に。
上値では利確売りが出やすく2万1,500円は超えられず。
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■本日の相場概況
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『国内』
21日の東京株式市場で日経平均株価は
前日比32円74銭高の2万1,464円23銭と続伸。
朝方から利益確定売りが先行し
一時は下げ幅を100円超に広げる場面も見られましたが、
米中貿易摩擦が進展しているとの報道を受けて
プラスに転換して終了しました。
報道では、米国と中国の通商交渉担当者らが
最終的な貿易協定の土台となる複数の覚書作成に
取り組んでいることが明らかになったとしています。
また、今週のワシントンでの協議では
構造問題についての本格的な進展は見込まれていませんが
米国が中国製品への関税を引き上げる期限を
必要であれば3月1日から延期する取り組みが行われている模様。
22日には劉鶴副首相が
トランプ米大統領と会談する見通しも示されました。
前日の米FOMC議事要旨では
多くの参加者が資産縮小の停止を前倒しすると示唆しましたが、
経済動向によっては2019年後半に利上げが適切とみる参加者もいたことから
利上げに対して思ったほどハト派寄りではないとして
材料視しての買いは限定的です。
日経平均株価が続伸を続けていることから上値では利益確定売りが出て
終値は節目として意識される2万1,500円を超えられていません。
遺伝子治療薬の承認が厚生労働省の専門家会議で了承された
マザーズ上場のアンジェスに買い注文が膨らみ、
ほかのバイオ・医薬関連銘柄にも買いが波及したことで
日経ジャスダック平均株価、東証マザーズ指数も小幅続伸しております。
『海外』
21日午前の中国・上海株式相場で上海総合指数は続伸。
本日から米国で始まる米中閣僚協議で
交渉が進展するとの期待が相場を押し上げております。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場では、1ドル=110円78～79銭と円高に傾倒。
20日公表の米連邦公開市場委員会（FOMC）議事要旨では、
多くの参加者が資産縮小停止の前倒しを示唆していたことが明らかとなり
円買いがやや優勢となっておりましたが、
日経平均株価や時間外取引での米株価指数先物が上昇したことで、
歩調を合わせた円売りも出ています。
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■明日の日本株見通し
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21～22日には米中閣僚級協議を控えておりますが
本日の報道内容を見る限りは良好な進捗となりそうですので
市場が好感視し、堅調な展開が継続する期待も。
ただ週末を控えることや
日経平均株価が続伸していることから
利益確定売りが出やすいことが想定されます。
米中貿易摩擦が解消されれば
2018年9-12月期に落ち込んだ企業業績が改善するとの期待で
押し目を拾う動き、下支えの強さに期待ができるとして
明日の相場を見ていきます。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ：25,954.44ドル (+63.12)
・ナスダック：7,489.069 (+2.303)
・S&P500：2,784.70 (+4.94)
・為替 ドル円：110.72-110.73円 (-0.17)
『国内』
・日経平均株価：21,464.23円 (+32.74円)
・TOPIX：1,613.50（+0.03)
・日経ジャスダック平均株価：3,446.61円 (+7.96円)
・東証マザーズ指数：904.55 （+13.68)
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■明日のイベント
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『国内』
1月消費者物価指数（8:30）
『海外』
独2月Ifo景況感指数（18:30）
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■株式2.0参加者様へワンポイント！
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アナリストの江口です。
米中貿易交渉への期待感が高まっており、
しばらくは堅調な相場展開が続きそうです。
ただ日経平均株価は上昇幅を広げているため
利益確定売りが出るタイミングについては
注意して見ていかなければいけないと思います。
明日は週末となりますので、
一部の銘柄については売却を推奨する予定ですが
場中あまり時間が取れなそうな場合は
指値注文などで対応していただくことも
視野にご検討ください。
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