東京市場寄付き『市況』by日本投資機構株式会社
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■2月21日 本日の見出し
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米株式市場の続伸を好感し下支えの強い展開も
高値警戒感から上値は追いにくい。
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■本日の日本株見通し
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米株式市場の続伸や為替の安定推移を好感し、
下支えの強い展開に期待ができそうです。
またトランプ米大統領は20日、
今月末にベトナムの首都ハノイで開く2回目の米朝首脳会談について
「多くを達成するだろう」と非核化の進展に期待を表明しました。
株式市場への影響は限定的だとは見ておりますが、
地政学リスクが後退しているとして
楽観ムードを強める要因となる可能性も。
ただ、日経平均先物は現物指数より小幅に下落しており、
高値警戒感が強まっていることは意識するべきでしょう。
世界景気減速の程度や、米中の合意内容などを
見極めるまでは慎重姿勢や様子見ムードも強まりやすく
利益確定売りや戻り待ちの売りが上値を押さえる展開が
想定されるとして本日の相場を見ていきます。
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■前日の海外概況
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『NYダウ工業30種平均』
20日の米株式市場でダウ工業株30種平均は
前日比63ドル12セント高の2万5,954ドル44セントと続伸。
午後に公表された1月開催分の
米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨でほぼ全ての委員が
「資産縮小の終了計画を早めに発表するのが望ましい」と
見ていたのが明らかになりました。
早ければ3月の次回FOMCで詳細を明示するとしており
FRBがハト派寄りの政策を維持するとの見方が相場の支えに。
ワシントンで開催中の米中交渉が合意に向かっているとの期待も
引き続き相場の支えとなり、素材株の一角に買いが入っています。
ただ、FOMC議事要旨で世界景気の急減速が懸念されていたこともあり
警戒感から下げに転じる場面も見られました。
ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は小幅に8日続伸していますが、
一部の主力株が売られたことで上値は限定的です。
『為替』
20日のニューヨーク外国為替市場で円相場は1ドル=110円80銭~90銭と続落。
1月に開いた前回米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の
「幾人かの参加者は経済が予想通りに推移するなら
年内の利上げが適切になるとの見方を示した」という内容を受けて
予想ほどハト派寄りではなかったとの見方が円の売り材料となっています。
20日のシカゴ日経平均先物3月物は、前日比80円高の2万1,405円と続伸。
米株式相場が上昇したことを好感し底堅い展開となりましたが、
高値警戒感から20日の大取終値を15円下回っています。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:25,954.44ドル (+63.12)
・ナスダック:7,489.069 (+2.303)
・S&P500:2,784.70 (+4.94)
・為替 ドル円:110.80-110.81円 (-0.09)
『国内』
・日経平均株価:21,431.49円 (+128.84円)
・TOPIX:1,613.47(+6.95)
・日経ジャスダック平均株価:3,438.65円 (+7.51円)
・東証マザーズ指数:890.87 (+7.86)
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■本日のイベント
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『国内』
12月全産業活動指数(13:30)
2月の月例経済報告
『海外』
米12月耐久財受注(22:30)
米2月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数(22:30)
米1月中古住宅販売(2/22 0:00)
米1月景気先行指数(2/22 0:00)
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■アナリストよりワンポイント!
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おはようございます、アナリストの石塚です。
日経平均株価は前日まで堅調な展開となっており、
そろそろ高値警戒感が強まるタイミング。
明日は週末を控えて
利益確定売りが優勢となる可能性もあるため、
銘柄によっては本日あたりで
一旦手仕舞いをされてもいいかもしれません。
推奨中銘柄については売却を判断した場合
推奨レポートをお送りしますが、
ご自身で持っている銘柄についても
売却するか迷われたらお気軽にご相談ください。
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