東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社
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■2月19日 本日の見出し
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黒田日銀総裁の発言を受けて小幅に反発も
高値警戒感から上値は追いにくく売買は低調。
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■本日の相場概況
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『国内』
19日の東京株式市場で日経平均株価は
前日比20円80銭高の2万1,302円65銭と小幅反発。
寄り付きでは前日に大幅高となったことから
利益確定売りが優勢となりましたが、
米中通商協議の進展期待から
世界的に楽観ムードが広がっているため下値は限定的。
また、黒田日銀総裁が19日午後の衆院財務金融委員会で
「円高になり経済、物価に対してなんらかの影響が出た場合、
物価安定目標の達成に必要ならば
追加緩和を検討することになる」などと述べたことで
為替が円安方向に振れ、
日経平均株価もつられて小幅高となりました。
前日のロンドン市場で原油先物相場が上昇したことなどから
資源関連株の上昇が目立っています。
ただ前日の米国株式市場が休場だったことや
日経平均株価が前日までに上げ幅を拡大していることから
様子見ムードも強まっており、
売買代金は約1ヶ月ぶりの低水準となりました。
日経平均株価が底堅い推移を見せたことから
投資家がリスクを取りやすくなっており、
日経ジャスダック平均株価、東証マザーズ指数も続伸しております。
『海外』
19日午前の中国・上海株式相場で上海総合指数は小幅続伸。
中国政府が18日夜に香港、マカオと広東省を巨大な経済圏として連携させる
「粤港澳大湾区(グレーターベイエリア)」の建設計画を発表したことで
広東省を中心に事業を展開する銘柄に買いが広がっています。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場では、1ドル=110円65銭~66銭近辺と円安に傾倒。
日米金利差の縮小で円高になるとの警戒感も一部に強まっていたなかで
日銀が追加緩和に前向きと受け取れる発言をしたため
円には売りが優勢となっています。
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■明日の日本株見通し
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明日夜には1月分の米連邦公開市場委員会(FOMC)
議事録公表を予定しています。
利上げの打ち止めを示唆する内容となることが想定されるため、
中国など新興国経済にもプラスに働くとして
投資家心理に安心感を生みやすいでしょう。
今週の米中貿易協議については、
サンダース米大統領報道官が
次官級協議を19日から開始し、
閣僚級協議が21日から始まることを明らかに。
3月1日の交渉期限が近づく中で
協議のペースが加速していることも
相場の支えになると見ています。
ただ、日本にとっては利上げ打ち止めは
ドル高・円安でなくなるリスクがあるほか、
日米通商交渉が間もなく始まることも警戒され
輸出関連などは上値を追いにくい状況。
世界的な株式相場の底堅さを確かめつつ
内需関連の一角などに
循環物色の矛先が向く展開が想定されるとして
明日の相場を見ていきます。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:25,883.25ドル (+443.86)
・ナスダック:7,472.410 (+45.455)
・S&P500:2,775.60 (+29.87)
・為替 ドル円:110.65-110.66円 (+0.11)
『国内』
・日経平均株価:21,302.65円 (+20.80円)
・TOPIX:1,606.52(+4.56)
・日経ジャスダック平均株価:3,431.14円 (+9.19円)
・東証マザーズ指数:883.01 (+7.97)
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■明日のイベント
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『国内』
1月貿易収支(8:50)
1月訪日外客数
『海外』
1/29-30開催のFOMC議事録
米住宅着工件数(22:30)
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■株式2.0参加者様へワンポイント!
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アナリストの江口です。
相場が落ち着いた状況が続いていますので
積極的に銘柄を仕込んでいただいて
少し下げた場面では買い増しをするなどすると
利益を取りやすいと見ております。
買い増しについてもお気軽にご相談ください。
また、大きく利益を取るチャンスだと見ていますので
保有銘柄で値動きが重いものがあれば
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