東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社 評判
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■9月9日 本日の見出し
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外部要因への懸念が和らいだことで買戻しが続く。
米追加利下げ観測強まるも円高進行は限定的。
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■本日の相場概況
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『国内』
9日の東京株式市場で日経平均株価は
前日比118円85銭高の2万1,318円42銭と続伸。
直近の懸念材料だった香港や英国の政治リスク、
米中貿易摩擦への懸念などが和らぎ、
週末もこれらが無難に通過したことで安心感が広がっています。
パウエル米FRB議長が6日の討論会で追加利下げの
シグナルと見なされるような発言をしたことや、
8月の米雇用統計が米国の利下げを正当化する程度に
軟調だったことなどを受けて米国株が上昇、
9月中の利下げの見方が強まっても
円高の進行が限定的だったため日本株にも買いが波及。
ただ、13日にはメジャーSQ算出日を控えることから、
ポジション調整のための買いが入ったとの見方もあります。
また、内閣府が寄り付き前に発表した4~6月期のGDP改定値は、
物価変動の影響を除いた実質で前期比年率1.3%増と、
速報値(1.8%増)から下方修正されましたが
予想の範囲内として材料視しての売買は限定的です。
前週末の米株高などを受けて投資家心理がやや改善し、
日経ジャスダック平均株価、東証マザーズ指数も上昇。
『海外』
9日午前の中国・上海株式相場で上海総合指数は続伸。
中国人民銀行(中央銀行)が景気下支えのため、
6日夕に預金準備率の引き下げを発表したことを
好感した買いが優勢となりました。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場で円相場は、1ドル=106円89~90銭と円高に傾倒。
米連邦準備理事会(FRB)による9月の追加利下げ観測が高まり、
日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢となりました。
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■明日の日本株見通し
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アナリストのKanonです。
足元で金融業などの割安株や
景気敏感株の買戻しが続いていますが、
一時的な流れとの見方が強いです。
米中の貿易摩擦は相変わらず長期化が予想され
景気敏感株は上値を追いにくいほか、
今週は12日に欧州中央銀行(ECB)理事会、
来週には米連邦公開市場委員会(FOMC)が控え、
追加の金融緩和の強化となれば
世界的に金利低下が進む可能性も。
今月中頃までは割安に放置されていた銘柄が
買い戻されやすい現在の流れが続くと見ていますが、
米FOMC(9月17~18日)あたりを境に、
物色される銘柄や全体感が変わってくる
可能性には注意を払いたいです。
逆に言いますと、
今週中は比較的堅調相場が持続すると見ていますので、
短期勝負にはなりますが積極的に
買いを入れていっていただければと思います。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:26,797.46ドル (+69.31)
・ナスダック:8,103.074 (-13.754)
・S&P500:2,978.71 (+2.71)
・為替 ドル円:106.91-106.92(-0.06)
『国内』
・日経平均株価:21,318.42円(+118.85円)
・TOPIX:1,551.11(+14.01)
・日経ジャスダック平均株価:3,324.10 (+8.70円)
・東証マザーズ指数:858.93(+3.39)
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■明日の予定
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『国内』
8月マネーストック(8:50)
8月工作機械受注(15:00)
『海外』
中国8月消費者物価指数(10:30)
中国8月生産者物価指数(10:30)
米アップルによる新製品発表
休場:インド
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