11月5日(金)ナスダック指数の続伸を好感して落ち着いた展開続く。
■東京市場寄付き
ナスダック指数の続伸を好感して落ち着いた展開続く。
原油価格上昇や中国景気減速の影響を受けにくい銘柄に物色か。
■本日の日本株概況
おはようございます、Kanonです。
前日の米国株市場では、ナスダック総合指数が
2019年12月11~26日に11日続伸して以来、
約1年11カ月ぶりに9日続伸し、最高値を更新しています。
2019年の続伸は、米中の通商交渉の進展を背景として
11月から始まり、2020年2月のコロナショックまで
約3ヶ月半ほど続いた上昇相場のなかで起こりました。
現在は、10月14日にナスダック総合指数が75日移動平均線を上抜き、
調整一巡を明確に示してから、まだ1ヶ月も経過していないため
この先も年末に向けて強いトレンドが続く期待ができそうです。
東南アジアなどで新型コロナウイルスの新規感染者数が減少したことで、
工場の稼働が再開していることから、
これまで懸念されていた半導体不足が解消に向かうと見られている上に、
米FRBが市場に波乱をもたらすことなく、
テーパリングにこぎつけたこともアク抜け感につながっているのでしょう。
日本市場もこうした外部環境を好感して堅調な展開が続きそうです。
原油価格の上昇や、中国景気の減速をリスク要因として、
日経平均株価は上値追いに慎重な動きを見せていますが、
影響を受けにくい銘柄には個別で物色が向きやすく、
循環物色が行われていく期待は高いでしょう。
■前日の海外概況
『NYダウ平均』
4日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は、
前日比33ドル35セント安の3万6,124ドル23セントと小幅に反落。
パウエルFRB議長がテーパリングと利上げを明確に区別し、
利上げに慎重な姿勢を続けたため、米長期金利が低下。
金融株に売り優勢の展開となりました。
米長期金利の低下が安心感につながった上、
メタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)などが
今後の成長戦略の柱に据える仮想空間
「メタバース」開発の進展についての期待が高まり
関連銘柄に物色の矛先が向いたため、
ナスダック総合指数は9日連続で続伸しています。
『為替』
4日のNY外国為替市場で円相場は1ドル=113円70~80銭と円高に傾倒。
4日の米債券市場で長期金利が低下し、
日米金利差の縮小を意識した円買いが優勢となりました。
『日経平均先物』
4日のシカゴ日経平均先物12月物は、前日比70円高の2万9,775円と続伸。
4日の米株式市場でナスダック総合株価指数が
過去最高値を更新したため、日経平均先物も底堅い推移となりました。
■本日の予定
『国内』
9月家計調査(8:30)
『海外』
米10月雇用統計(21:30)
■本日の決算発表
三菱商、伊藤忠、オリンパス、クボタ、ユニチャーム、三井不、
キッコーマン、SUBARU、旭化成、INPEX、島津製、
ダイフク、ミネベアミツミ、JFEHD、日清食HD、カカクコム、
TIS、太陽誘電、三井化学、スクエニHD、リンナイ、F&LC、
ライオン、三浦工、アシックス、三菱ガス、空港ビル、JMDC、
日電子、エア・ウォーター、IIJ、全国保証、日テレHD、
ハウス食G、カチタス、Gウイン、デサント、グリコ、セブン銀行、
ベネッセHD、ツムラ、ダイセル、DMG森精、神戸鋼、日触媒、
芙蓉リース、グリー、GSユアサ、伊藤米久、日水、サッポロHD、
西松建、太陽HD、パーカライ、オカムラ、ニッコンHD、
グローリー、ローランド、日東紡、アンジェス
■主要指数
『海外』
・NYダウ:36,124.23(-33.35)
・ナスダック:15,940.308(+128.724)
・S&P500:4,680.06(+19.49)
・為替:113.83-113.84(-0.38)
『国内』
・日経平均株価:29,794.37(+273.47)
・TOPIX:2,055.56(+23.89)
・日経ジャスダック平均株価:4,015.80(+12.78円)
・東証マザーズ指数:1,143.44(+4.86)
■本日の注目銘柄
・【5741】UACJ
今期経常を60%上方修正・最高益予想を上乗せ、配当も45円増額。
※こちらはアナリスト注目の銘柄で
推奨ではありません。