10月22日(金)中国リスクや衆院選の不透明感から軟調な展開に。
■東京市場寄付き
米国株市場は堅調な展開が続くも、
中国リスクや衆院選の不透明感から軟調な展開に。
■本日の日本株概況
おはようございます、Kanonです。
昨夜の米国株式市場では、
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数が
7日続伸し、最高値を更新。
これまで高まっていた物価上昇への警戒感が一服し、
良好な企業業績を評価する動きが続いています。
アメリカでは現在、
コンテナ船が港に入れず供給が遅れているのですが、
これは、クリスマス商戦に向けた商品の輸入が
10月にピークとなる影響も大きいため
供給網の混乱は年末に向けて落ち着くと見られます。
気温を要因として冬場に高値をつけやすいエネルギー価格が
半年後も上昇し続けていることも考えにくいため、
物価上昇への懸念感は徐々に後退しているのでしょう。
日本株市場は、地理的に近い中国のリスクや、
岸田政権の求心力が低下し
自民党が単独で過半数の議席を取れない可能性などが
意識されて軟調な推移となっていますが、
業績見通しの良い会社には、
買いが向きやすいと見られます。
PERなどのバリュエーションをしっかりと見ながら
銘柄選別を行っていきたいです。
■前日の海外概況
『NYダウ平均』
21日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は、
前日比6ドル26セント安の3万5,603ドル08セントと小幅に反落。
前日夕方に発表された決算が嫌気して
IT(情報技術)のIBMが急落し、
ダウ平均の重荷となりました。
ただ、朝方発表の週間の新規失業保険申請件数は
29万件と前週から6,000件減少し、
20年3月に新型コロナウイルスの感染が
本格的に拡大して以降の最低水準を更新したため
米景気の回復が続いているという見方から
買いが優勢となりました。
決算発表が良好な内容であった
テスラなどにも買いが波及し、
ナスダック総合指数は反発して終了しています。
『為替』
21日のNY外国為替市場で円相場は1ドル=113円95銭~114円05銭と円高に傾倒。
中国の不動産大手、中国恒大集団を巡る不透明感も意識され、
低リスク通貨とされる円が買われています。
『日経平均先物』
21日のシカゴ日経平均先物12月物は、前日比90円安の2万8,625円と続落。
23日の日本市場の取引時間中に
2万9,000円を下まわったことで、売りが出やすくなった上に、
為替が円高に傾倒したことも重荷になっています。
■本日の予定
『国内』
9月全国消費者物価指数(8:30)
■本日の決算発表
中外薬、ジャフコG、東製鉄、沖縄セルラー、
京阪神ビ、ナフコ、サーティワン、岩井コスモ、
アクシーズ、KIMOTO
■主要指数
『海外』
・NYダウ:35,603.08(-5.26)
・ナスダック:15,215.700(+94.022)
・S&P500:4,549.78(+13.59)
・為替:113.96-113.97(-0.15)
『国内』
・日経平均株価:28,708.58(-546.97)
・TOPIX:2,000.81(-26.86)
・日経ジャスダック平均株価:3,989.69(-31.35円)
・東証マザーズ指数:1,114.10(-26.01)
■本日の注目銘柄
・【9478】SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ
今期経常を一転15%増益に上方修正・最高益更新へ。
※こちらはアナリスト注目の銘柄で
推奨ではありません。