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10月14日(木)米インフレ指標が市場予想に一致し過度な警戒感は後退。

 

東京市場寄付き

米インフレ指標が市場予想に一致し過度な警戒感は後退。
買い先行後は先行き不透明感から伸び悩む展開か。

■本日の日本株概況

おはようございます、Kanonです。

世界的にインフレへの懸念感が根強いなかで
株式市場は上値の重い展開が続いています。

このインフレはいつまで続くのか?
FRBは利上げを急ぐのか?
といったところが目先の焦点となるでしょう。

それを展望するに当たってですが、
そもそもインフレは、
コロナ禍からの各国・地域の経済活動の再開具合が
まばらであることが大きく影響していると見られます。

そうした意味では、コロナ感染が深刻な
マレーシアで半導体工場などが停止した影響が特に大きく、
減産を迫られていたトヨタ自動車について、

「不足している部品の調達にめどがつきつつあるため。
12月から挽回生産を検討している」と報じられているのは好感材料。

東南アジアでの感染者数が、
足元で減少傾向にあることが支えになる模様です。

エネルギーの価格が高騰しやすいのが冬であることもあって
今年の年末頃がインフレのピークになるのではないでしょうか。

となると、目先半年程度は企業の利益が原材料高に
圧迫される可能性が高いとして企業業績を見ていく必要がありそうですが、
徐々に警戒感は落ち着き、株価も底入れてくる期待ができます。

また、非製造業については、コスト高の影響を受けにくいため、
個別で買われる展開には引き続き期待ができるでしょう。

■前日の海外概況

『NYダウ平均』

13日の米国株式市場でダウ工業株30種平均は、
前日比0ドル53セント安の3万4,377ドル81セントと小幅に続落。

9月の消費者物価指数(CPI)で
エネルギー・食品を除くコア指数が
前年同月比4.0%上昇と前月と変わらずに
市場予想と同じ水準となったことで、
過度なインフレ懸念が後退し、
ハイテク株などに買いが優勢となりました。

長期金利が低下したことで、
金融株などに売りが波及したため、
ダウ平均は小幅安となりましたが、
ナスダック総合指数は反発して終了しています。

『為替』

13日のNY外国為替市場で円相場は1ドル=113円20~30銭と円高に傾倒。

過度なインフレ懸念が後退したことで、米長期金利が低下し、
日米金利差縮小観測から、円買い、ドル売りが優勢となりました。

日経平均先物

13日のシカゴ日経平均先物12月物は、前日比35円高の2万8,195円と反発。

9月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想の範囲内に収まり、
米国株が買われたことで、買いが優勢となりました。

■本日の予定

『国内』

5年国債入札
衆議院解散

『海外』

中国9月生産者物価指数(10:30)
中国9月消費者物価指数(10:30)
米9月生産者物価指数(21:30)

■本日の決算発表

ファーストリテイ、良品計画、久光薬、ディップ、
USENNEXT、高島屋、松竹、いちご、クリレスHD、
出前館、アークス、IDOM、SFoods、リンガハット、
松屋、三栄建築、PRTIMES、バリュエンスH、古野電、
SFP、東京個別、トランザクショ、キャンドゥ、
トウキョベース、オキサイド、UUUM、MrMaxHD、
モリト、ブックオフGH、明光ネット、佐鳥電機ロコンド
オオバ、関通、シンメンテHD、農総研

■主要指数

『海外』

・NYダウ:34,377.81(-0.53)

・ナスダック:14,571.635(+105.710)

・S&P500:4,363.80(+13.15)

・為替:113.24-113.25(-0.32)

『国内』

日経平均株価:28,140.28(-90.33)

TOPIX:1,973.83(-8.85)

・日経ジャスダック平均株価:3,962.78(-12.56円)
 
東証マザーズ指数:1,090.13(-9.87)

■本日の注目銘柄

・【1434】JESCOホールディングス

今期経常は21%増で3期連続最高益、
前期配当を2円増額・今期は1円増配へ。

※こちらはアナリスト注目の銘柄で
推奨ではありません。