10月4日(月)中国恒大集団が取引停止となったことを嫌気。
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■10月4日 本日の見出し
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買い先行も、香港市場で中国恒大集団が
取引停止となったことを嫌気して売りに押される展開に。
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■本日の相場概況
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『国内』
本日の東京株式市場で日経平均株価は
前日比326円18銭安の2万8,444円89銭と続落。
朝方は前週末の米国株市場の上昇を好感して、
買いが先行する展開となりましたが、
米国の債務上限問題や中国景気の減速懸念から
上値は追いにくく、売りに押される展開となりました。
4日の香港市場で中国恒大集団などが
取引停止となったこともリスクオフの動きを加速させる要因に。
ただ、これは恒大集団の不動産管理部門である
恒大物業の株式51%を合生創展が取得する計画だという
関係者の話が伝わったことが要因だった模様で、
一時は下げ幅を縮小する場面も見られています。
新興市場でもリスクオフムードが広がり、
日経ジャスダック平均株価、東証マザーズ指数も続落して終了。
『海外』
4日午前の香港株式市場でハンセン指数は続落。
中国不動産大手の中国恒大集団を巡る懸念から、
朝方から幅広い銘柄に売りが優勢となりました。
『為替』
4日14時時点の東京外国為替市場で
円相場は1ドル=111円04~05銭近辺と円高に傾倒。
1日の米長期金利が低下し、
日米金利差の拡大観測が後退したことで
円には買いが優勢となりました。
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■明日の日本株見通し
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本日の日本株市場は買い先行も、
売りに押される展開となりました。
中国恒大集団に関するリスクが意識されたほか、
岸田氏が、金融所得課税の引き上げを掲げていることも、
投資家心理の重荷となっている模様。
ただ、マクロ経済の視点で見ると、
所得の再分配によって貯蓄となるはずだった金額が
世の中に出回るわけですから、
決してネガティブな面だけではありません。
また、バイデン政権を見ても分かるように、
新政権発足後すぐに増税に踏み出すことは考えにくく、
まずはコロナ禍で落ち込んだ景気を回復させるための
経済対策に動くと見られますから、
足元の懸念は行き過ぎている面があるでしょう。
今後は、本日誕生した岸田新政権が
実行力を持って「成長」と「分配」の経済政策を進め、
長期政権として安定できるかが焦点となりますから、
今月31日の衆議院選挙に向けて先行きを見守りたいところです。
相場全体としては、供給面が抑制されていることで
世界経済が停滞するのではといった懸念が
もっとも企業業績に関連してくるところだとは見られますので、
この辺りを慎重に見つつ、懸念感が一服するまでは
内需関連などを中心として買いを狙っていきたいです。
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■明日の予定
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『国内』
10年国債入札
『海外』
ノーベル物理学賞発表
米8月貿易収支(21:30)
米9月ISM非製造業指数(23:00)
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:34,326.46(+482.54)
・ナスダック:14,566.697(+118.115)
・S&P500:4,357.04(+49.50)
・為替:111.05-111.07(-0.21)
『国内』
・日経平均株価:28,444.89(-326.18)
・TOPIX:1,973.92(-12.39)
・日経ジャスダック平均株価:3,959.24(-42.80円)
・東証マザーズ指数:1,103.93(-27.13)