9月29日(水)米グロース株安を受けて売り優勢の展開に。
┏━━━━━━━━━━━
■9月29日 本日の見出し
┗━━━━━━━━━━━
米グロース株安を受けて売り優勢の展開に。
国内の経済活動再開を見込んだ買いは支え。
┏━━━━━━━━━━━
■本日の相場概況
┗━━━━━━━━━━━
『国内』
本日の東京株式市場で日経平均株価は、
前日比639円67銭安の2万9,544円29銭と続落。
急ピッチで米長期金利が上昇したことを受けて、
アドバンテストや東京エレクトロンといった半導体関連や、
エムスリーのようなグロース株に売りが強まり、
下げ幅を拡大する展開となりました。
パウエル米FRB議長が議会証言の冒頭部分で
「(インフレ圧力の高まりは)想定していたより大きく、
長く続いた」との認識を示したこともあって
警戒感が強まった模様です。
日経ジャスダック平均株価、東証マザーズ指数も続落して終了。
『海外』
29日午前の香港株式市場でハンセン指数は反落。
米長期金利の上昇など受けた
米株安の流れが香港市場にも波及し、
ハイテク株を中心に売り優勢と展開となりました。
『為替』
29日14時時点の東京外国為替市場で
円相場は1ドル=111円50~51銭近辺と円安に傾倒。
米長期金利が米金融政策の正常化観測が強まったことで上昇し、
日米金利差の拡大を見込んだ円売りが優勢となりました。
┏━━━━━━━━━━━
■明日の日本株見通し
┗━━━━━━━━━━━
先ほど、岸田文雄氏が自民党総裁選の決戦投票で、
第27代総裁に選出されたと伝わっています。
1回目の投票で接戦となった河野太郎氏の方が、
刷新感を持って衆議院総裁選に臨むことができるとして
事前に期待感が高まっていたため、
これに市場が売りで反応する場面も見られました。
ただ、岸田氏も数十兆円規模の経済対策を打ち出しており、
衆議院選挙に向けて再度期待買いが入る可能性は高いでしょう。
本日の日経平均株価の動きを見ましても、
25日移動平均線の位置します2万9,400円近辺を
下値目途としての押し目買いが見られています。
米国ではインフレの長期化により、
金融政策がタカ派的な方向に向かうといった
見通しが嫌気されている状況ではありますが、
売り一巡後は今後の景気拡大を見込んだ
押し目買いが入りやすく、
外部要因の落着きとともに、
日本株市場も切り返す展開に期待ができるとして
明日の相場を見ていきましょう。
┏━━━━━━━━━━━
■明日の予定
┗━━━━━━━━━━━
『国内』
8月鉱工業生産(8:50)
8月商業動態統計(8:50)
8月住宅着工統計(14:00)
2年国債入札
東京ゲームショウ2021 (オンライン開催、~10/3)
『海外』
中国9月製造業PMI(10:00)
中国9月非製造業PMI(10:00)
中国9月財新製造業PMI(10:45)
米4-6月期GDP確定値(21:30)
┏━━━━━━━━━━━
■主要指数
┗━━━━━━━━━━━
『海外』
・NYダウ:34,299.99(-569.38)
・ナスダック:14,546.683(-423.287)
・S&P500:4,352.63(-90.48)
・為替:111.48-111.50(+0.24)
『国内』
・日経平均株価:29,544.29(-639.67)
・TOPIX:2,038.29(-43.48)
・日経ジャスダック平均株価:4,043.11(-22.54円)
・東証マザーズ指数:1,120.44(-6.92)