東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社 評判
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■2月17日 本日の見出し
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名目国内総所得が12年4~6月期以来のマイナス幅に。
売り一巡後は、アジア株の堅調推移を支えに下げ渋る。
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■本日の相場概況
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『国内』
17日の東京株式市場で日経平均株価は、
前日比164円35銭安の2万3,523円24銭と続落。
2019年10~12月期の国内総生産(GDP)に
海外投資の利益を加味した名目の国民総所得(GNI)は
前期比で年率4.9%減の571兆円に。
マイナス幅は12年4~6月期以来、
7年半ぶりの大きさとなりました。
ポイント還元策などの支援策が講じられていたにもかかわらず、
消費購買意欲が弱く、新型肺炎の影響も併せて
国内経済の低迷が続くとして嫌気されています。
ただ、上海や香港など中国株が
景気下支え策への期待を背景に堅調に推移したことで、
下げ幅を縮小して終了しています。
主力株にリスクオフの売りが優勢となったほか、
前週末発表した決算が市場予想を下回った銘柄が
大きく売られ、日経ジャスダック指数、
東証マザーズ指数も続落して終了。
『海外』
17日午前の上海株式相場で上海総合指数は続伸。
中国人民銀行(中央銀行)が17日に中期貸出制度(MLF)を通じて
金融市場に資金を供給し、適用金利も引き下げたことで買いが優勢となりました。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場で円相場は、1ドル=109円82~83銭近辺と円安に傾倒。
新型肺炎の感染拡大などから一時はリスク回避の円買いが入ったものの、
中国が景気対策を積極化させるとの期待からアジア株が堅調に推移したことで
「低リスク通貨」とされる円には売りがやや優勢となりました。
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■明日の日本株見通し
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アナリストのKanonです。
本日の日経平均株価は売り先行も、
下値では買いが入り、
チャートの節目である75日線を回復して終了。
下値で買いが入ったことは好感できますが、
売り方の買い戻しが主導した面があると見ており、
不安定な相場展開はまだ継続しそうです。
米国や中国は政府や中央銀行による
景気下支えへの期待が株価を支えていますが、
日銀については「(GDP急減でも)
現時点での追加緩和は見込みにくい」との見方が多く、
海外資金の流入が望めない状況。
それどころか米国株を買って、
リスクヘッジのために日本株を売るという
発想に至りやすいと言えます。
本日は米株式市場がプレジデントデーの祝日ですので
明日は、新型肺炎関連のニュースや
中国株の動向を睨んでの値動きとなりそうです。
新型肺炎は潜伏期間が7日間と推定されること、
国内で感染源が辿れない感染者が出ていることから
国内感染者の急増には注意が必要でしょう。
無理してポジションを取りすぎずに、
細やかな売買をすすめていければと思います。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:29,423.31 (-25.23)
・ナスダック:9,731.176 (+19.208)
・S&P500:3,380.16 (+6.22)
・為替 ドル円:109.84-109.85(+0.06)
『国内』
・日経平均株価:23,523.24(-164.35円)
・TOPIX:1,687.77(-15.10)
・日経ジャスダック平均株価:3,743.15(-37.93)
・東証マザーズ指数:828.80(-12.89)
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■明日の予定
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『国内』
5年国債入札
『海外』
独2月ZEW景況感指数(19:00)
米2月ニューヨーク連銀景気指数(22:30)
米2月NAHB住宅市場指数(2/19 0:00)
米12月対米証券投資(2/19 6:00)
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