東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社 評判
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■11月11日 本日の見出し
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9月の機械受注が市場予想を下回ったことが投資家心理を冷やす。
日経平均株価は反落も、内需株の一角には買い。
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■本日の相場概況
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『国内』
11日の東京株式市場で日経平均株価は、
前週末比60円03銭安の2万3,331円84銭と反落。
朝方は米株式相場の最高値更新を好感した買いが先行しましたが、
9月の機械受注が市場予想を下回ったことが投資家心理を冷やし、
産業用ロボットや工作機械関連銘柄に売りが波及。
民間設備投資の先行指標である
「船舶・電力を除く民需」の受注額(季節調整済み)は
増加を見込んでいた民間予測の中央値を下回り、
前月比で2.9%減少となりました。
ここまで上げ足を強めてきた日経平均株価ですが、
9日発表の10月の中国の卸売り物価指数(PPI)が
前年同月比で1.6%下落するなど
国内外で低調な経済指標が目立ち、懸念要因となっています。
一方で内需株の一角には買いも入り、
相場全体の下値を支えました。
個人投資家の心理が改善しているため、
日経ジャスダック平均、東証マザーズ指数は反発しています。
『海外』
11日午前の中国・上海株式相場で上海総合指数は反落。
9日に発表された中国の10月の卸売物価指数(PPI)が
4カ月連続で前年同月を下回り、景気減速が続くとの懸念が高まったほか、
香港情勢の混乱を懸念して香港ハンセン指数の
下落率が2%超に拡大したのも重荷となりました。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場で円相場は、1ドル=109円02~03銭近辺と円高に傾倒。
日経平均株価が下げに転じたほか、
香港メディアが11日朝、香港島東部で警察が若者に向け実弾を発砲したと報じ、
リスクオフの円買いが優勢となりました。
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■明日の日本株見通し
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アナリストのKanonです。
本日の日経平均株価は下落したものの、
その分個別株に物色の矛先が向いた印象です。
目先は、中小型株の短期売買で
利益の取りやすい相場展開に期待ができるでしょう。
ただし、今週はいくつかのイベントを控えています。
12日にはトランプ米大統領が
ニューヨーク・エコノミック・クラブで講演する予定。
自身の支持率低下につながるほど
株式市場を大きく下落させるような発言は考えにくいものの、
NYダウが最高値更新を続けているため
過熱感を冷ます程度の発言がある可能性はあります。
また、13日にはパウエルFRB議長による議会証言も。
こちらもわざわざ市場の動揺を誘うような
タカ派的な発言は考えにくいですが、
短期的な相場の調整のきっかけにはなり得るでしょう。
推奨中銘柄はリスクを分散するため
少しずつ利益確定を進めていければと思います。
調整を挟んだとしても
中長期的には株高基調となる期待ができますので、
下げた場面で仕込めるように
少し資金を空けて置けるといいですね。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:27,681.24ドル (+6.44)
・ナスダック:8,475.312 (+40.796)
・S&P500:3,093.08 (+7.90)
・為替 ドル円:108.94-108.95(-0.34)
『国内』
・日経平均株価:23,331.84円(-60.03円)
・TOPIX:1,704.03(+1.26)
・日経ジャスダック平均株価:3,537.13(+13.98円)
・東証マザーズ指数:867.68(+9.56)
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■明日の予定
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『国内』
10月マネーストック(8:50)
10月工作機械受注(15:00)
30年国債入札
『海外』
独11月ZEW景況感指数(19:00)
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