東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社 評判
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■7月10日 本日の見出し
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パウエル米FRB議長による議会証言待ちで膠着感強まる。
6月の工作機械受注額が好不況の目安を下回ったことも重荷。
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■本日の相場概況
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『国内』
10日の東京株式市場で日経平均株価は
前日比31円67銭安の2万1,533円48銭と小幅反落。
今夜にはパウエル米連邦理事会(FRB)議長による議会証言や
6月FOMCの結果公表を予定するため
手控えムードが強く、方向感に欠ける展開となりました。
また、日本工作機械工業会が9日発表した6月の工作機械受注額(速報値)は、
好不況の目安とされる1,000億円を2年8ヶ月ぶりに下回る結果となり、
先行き警戒感から設備投資関連が軟調に推移しています。
前場では決算日を迎えるETF(上場投資信託)による
分配金捻出を意識した売りも波及。
一方で、為替が円安方向に振れたことは支えとなりました。
前日の下落を受けた個人投資家の押し目買いが優勢となり
ジャスダック平均株価、東証マザーズ指数は反発しています。
『海外』
10日午前の中国・上海株式相場で上海総合指数は3日続落。
朝方は米中協議の進展を期待する買いが先行したものの、
今週から6月の中国経済指標の発表が本格化するため、
様子見ムードから徐々に持ち高調整の売りが優勢となりました。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場で円相場は、1ドル=108円87銭近辺と円安に傾倒。
国内輸入企業の円売りが円相場を押し下げましたが、
パウエル米FRB議長の議会証言を控え、
積極的に持ち高を傾ける動きは限定的です。
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■明日の日本株見通し
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今夜には米国でパウエルFOMC議長による議会証言が行われます。
市場は引き続き今月末の0.25ポイント利下げを織り込んでいますが、
年内に見込む利下げ幅は計64ベーシスポイントと、
2週間ほど前の80ベーシスポイント程度からは徐々に水準を切り下げています。
6月の米雇用統計が市場予想を上回る内容となったため
FRBとしては利下げに慎重にならざるを得ない中で
パウエル議長には市場の失望を誘わない発言が求められており、
同氏の発言を受けた米国株市場の動きを見極めていきたいです。
また、中央銀行による金融政策の先行きが市場の注目を集める一方、
本日は米中貿易摩擦に関するヘッドラインも。
報道によると、「ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と
ムニューシン財務長官が9日に中国の劉鶴副首、鍾山商務相と
電話会談を行った」とのことです。
これについてホワイトハウスのクドロー国家経済会議(NEC)委員長は
「電話会談は「建設的」だったとし、
当局者らはさらなる会合を計画しているが詳細は確認されていない」と説明。
G20での休戦合意後初の高官級協議ですので
市場はポジティブに受け取りやすいと見ており、
米利下げ期待の後退により株式相場が下落したとしても
一時的な調整に留まるとして明日の相場を見ていきます。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:26,783.49ドル (-22.65)
・ナスダック:8,141.728 (-43.346)
・S&P500:2,979.63 (+3.68)
・為替 ドル円:108.88-108.89(+0.07)
『国内』
・日経平均株価:21,533.48円 (-31.67円)
・TOPIX:1,571.32(-3.57)
・日経ジャスダック平均株価:3,455.34円 (+4.50円)
・東証マザーズ指数:920.17(+8.40)
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■明日の予定
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『国内』
6月都心オフィス空室率
5月第3次産業活動指数(13:30)
『海外』
米6月消費者物価指数(21:30)
米6月財政収支(7/12 3:00)
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米上院で議会証言
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■株式2.0参加者様へワンポイント!
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アナリストの江口です。
本日は相場がかなり膠着感を強めた印象でした。
明日以降はイベント通過により、
相場の流れが変わっていく可能性も。
買われる銘柄が変化する可能性もあるため、
様子を見つつ銘柄の売買推奨をすすめていければと思います。
ご利益のためにもしっかり着いてきてくださいね!
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