東京市場寄付き『市況』by日本投資機構株式会社　評判

┏━━━━━━━━━━━━━━━━
■7月2日　本日の見出し
┗━━━━━━━━━━━━━━━━

前日の米国株市場は米中首脳会談について冷静な反応。
利益確定売り先行後は売買が交錯する展開を想定。

f:id:nihontoushikikou:20190701154703p:plain

┏━━━━━━━━━━━━━━━━
■本日の日本株見通し
┗━━━━━━━━━━━━━━━━

米中首脳会談の結果を受け
前日の日経平均株価は454円上昇しておりますが、
NYダウの上げ幅は前週末比で117ドルに留まり
米国市場の反応は冷静との印象を受けました。

米中の貿易摩擦激化懸念が後退したことで
FRBが利下げに動きにくくなるとの思惑もありますが、
トランプ米大統領が米中首脳会談で得た成果は
「通商協議の継続」だけであり、
同氏は2020年11月の次期大統領選で再選するため
株価のピーク、米中貿易協議での合意などの成果は
選挙本番直前に持っていきたいはずだという
トランプ政権への冷めた見方も。

今のところ7月相場が大きく崩れる要因は見当たりませんが
米中協議継続でもお祭りムードとはならなかったことから
ちょっとした要因で利益確定売りが優勢となる可能性もあるため
米利下げ観測の後退は失望感もあるため今週末の雇用統計や、
月末のFOMCでのパウエルFRB議長の発言には注意したいです。

本日の日経平均株価は前日の上昇に対する利益確定売りが先行しそうですが、
売り一巡後は為替など足元の外部環境は落ち着きは好感した買いや
米中の貿易交渉決裂前の日経平均株価は
2万2,000円を維持していたことを意識した買いも入り
売買が交錯する展開が想定されるとして
本日の相場を見ていきます。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━
■前日の海外概況
┗━━━━━━━━━━━━━━━━

『NYダウ工業30種平均』

1日のNY株式市場で、ダウ工業株30種平均は
前週末比117ドル47セント高の2万6,717ドル43セントと続伸。

米中が6月29日に開いた首脳会談で貿易協議の再開で合意し、
米政府が追加関税「第4弾」の発動見送りや、
ファーウェイへの汎用品輸出を認める方針を示したことで
貿易摩擦激化の懸念が後退し、買いが優勢となりました。

iPhoneも課税対象となる関税第4弾が回避されたことで
アップルが買われたほか、半導体や中国関連銘柄が買われています。

一方で、買い一巡後は米中摩擦への過度の警戒感が和らいだことで
米連邦準備理事局（FRB）の利下げ観測が後退し、利益確定売りも波及。

6月の米サプライマネジメント協会（ISM）製造業景況感指数は
市場予想を上回ったものの、3ヶ月連続で低下し、
2016年10月以来の低水準に沈んだほか、
中国国家統計局が30日に発表した6月の購買担当者景気指数（PMI）も
2カ月連続で拡大・縮小の境目となる50を下回ったため
世界景気の先行き不透明感も投資家心理の重荷となりました。

ファーウェイへの制裁解除が好感され
半導体関連に買いが入ったことで
ナスダック総合株価指数も続伸しています。

『為替』

1日のNY外国為替市場で円相場は、1ドル=108円40～108円50銭と円安に傾倒。

米中貿易協議の再開合意を受け円安・ドル高が進んだ
アジア・欧州市場の流れを引き継いでいます。

『日経平均先物』

1日のシカゴ日経平均先物は前週末比375円高の2万1,685円と続伸。

29日の米中首脳会談で貿易協議の再開が決まり、
投資家心理が改善しています。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━
■主要指数
┗━━━━━━━━━━━━━━━━

『海外』

・NYダウ：26,717.43ドル　(+117.47)

・ナスダック：8,091.163　(+84.919)

・S&P500：2,964.33　（+22.57）