東京市場大引け『市況』by日本投資機構株式会社
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■3月1日 本日の見出し
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為替が円安方向に振れたことを受け、堅調な展開に。
経済指標が設備投資意欲の強さも示したことも追い風。
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■本日の相場概況
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『国内』
1日の東京株式市場で日経平均株価は
前日比217円53銭高の2万1,602円69銭と反発。
外国為替市場で円安が進行したことで
電機、機械、精密機器など
輸出関連を中心に買戻しが先行する展開となりました。
朝方発表の2018年10~12月期の法人企業統計で
金融業・保険業を除く全産業の設備投資は
米中摩擦が激化した時期にもかかわらず
前年同期比で5.7%増となり
設備投資意欲の強さが示されたことも追い風に。
中国でマークイットが発表した
2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.9と
好不況の分かれ目となる50を下回ったものの
前月からは上昇していたことも好感されています。
引けにかけては週末を控えることから利益確定売りも出ました。
日経平均株価が堅調に推移したことで投資家心理が改善し
日経ジャスダック平均株価、東証マザーズ指数も反発しています。
『海外』
1日午前の中国・上海株式相場で上海総合指数は小幅に反発。
米指数算出会社MSCIによる
中国本土株の指数組み入れ拡大の発表を受け、
海外からの資金流入期待が強まっております。
また、全国人民代表大会開幕を来週に控え、
政策の恩恵が期待できる銘柄を物色する動きも見られました。
『為替』
14時時点の東京外国為替市場では、1ドル=111円66~67銭近辺と円安に傾倒。
中国の2月財新製造業購買担当者景気指数(PMI)が前月比で上昇したことで、
中国の景気減速に対する過度な警戒が和らぎ、円には売りが優勢となっております。
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■来週の日本株見通し
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為替が円安方向に振れたことが要因だとは見ていますが、
本日の日経平均株価の上げ幅は大きすぎる印象です。
3月は決算期末接近で国内金融機関の売りが出やすく、
18年まで2年連続で日経平均株価が下落しています。
また、現状では市場にショックを与えるほどではないと見ていますが、
インドとパキスタンの緊張や
米朝対話のつまずきなどの地政学リスクも浮上しています。
高値警戒感も強まっていることから、
小さな材料で利益確定売りが波及し相場が調整する可能性も。
ただ、米利上げ路線の変更や米中首脳会談などの開催などが
相場の支えとなる展開は続くとして来週の相場を見ていきます。
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■主要指数
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『海外』
・NYダウ:25,916.00ドル (-69.16)
・ナスダック:7,532.532 (-21.977)
・S&P500:2,784.49 (-7.89)
・為替 ドル円:111.74-111.75円 (+0.99)
『国内』
・日経平均株価:21,602.69円 (+217.53円)
・TOPIX:1,615.72(+8.06)
・日経ジャスダック平均株価:3,477.62円 (+9.29円)
・東証マザーズ指数:928.97 (+10.79)
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■月曜日のイベント
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『国内』
2月マネタリーベース(8:50)
『海外』
米12月建設支出(3/5 0:00)
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■株式2.0参加者様へワンポイント!
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アナリストの江口です。
相場の過熱感も高まっていますので、
目先短期的な調整局面が訪れる可能性もありますが
逆に「いい押し目」となってくれると見ています。
短期売買がお好きな方は
2~3日スパンで推奨銘柄が上がったら売却して
拾い直してみる、
逆に普段忙しくて細かいお取引が難しい場合は
銘柄を絞って指値で拾い集めて利益を狙い、
相場が上がった日に売却、
という形で戦略を立てると利益を取りやすそうです。
具体的な方法や、どの銘柄が適しているかについては
個別にお答えしますのでお気軽にご連絡ください。
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